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感想文ブログ

作品をもう観たという方に、私の個人的な解釈を伝える為の内容を溜めます。

傷物語Ⅰ鉄血篇 ネタバレ感想考察6

○契約
[原作 006章(86p~102P)]

 

忍野とともに学習塾後の廃墟へと辿り着いた暦。
今作でのラストシーンである忍野との契約を交わし、専門家とのバトルへと続くシーン。

 

謎の男、忍野と暦の二人はどこかへ向かう道すがら会話を続けます。
羽川との会話場面同様、原作では留まっているのに映像では様々な個所を行き来してるという、会話劇を間延びさせないテレビシリーズでは頻繁に見かけるこの演出は引き続きですが、ここでの忍野のくわえる煙草の銘柄が、テレビシリーズで確認できた赤マルからハイライト(high-light)に変更されています。意図はないのかもしれませんが、どうにも気になりました。
また、ここで冒頭にもあった実際には存在しないヘリからの空撮シーンが挟まれますが、キスショットの待つ学習塾後のような建物が、いくつかのライトで照らされていることが確認できます。
実際は専門家三名から襲撃された直後である夜中のシーンであるにも関わらず、学習塾後へ二人が戻った頃には夕方の様な雰囲気の明かりが差しこんでいたのは、その場面でのライトであるのかもしれません。

 

学習塾後へ戻った二人はキスショットに迎え入れられ大学の教室の様な中へ。
ここで暦の目が赤目となったり黒目となったりしますが、人間としての自覚により色味が変化する構造なのか、単に光の加減なのか。

 

そのまま会話が続き、忍野の会話中に飛び出す「僕等人間は」という言葉。
この言葉で暦は忍野を少しずつ信用し始めます。重要なシーンではありますがモノローグが存在しないため、演出としては驚いた表情のみとなっています。
そしてキスショットへと話を振る忍野。「人間に戻す心意気」をかったという忍野に対し、「フンッ」と悪態をつくキスショット。前段の通り、人間に戻すという事はイコールキスショットの死を差します。ここではその決意を忍野に見破られた悔しさがさり気無くもありありと表現されていて、二人の表情も併せてとてもいいシーンではないかと思います。

 

話の途中で協力を申し出た忍野に対しての「具体的なプランを聞こうかの?」というキスショットの言葉や、改めて人間に戻れるという話を聞いた際に台詞もなく浮かべる決意の表情等、彼女の性格や心の動きをとてもうまく表現しているシーンでとても好きな場面です。

 

二人に協力する代わりに二百万円を提示する忍野。ここで出てくる万札に千円札裁判を思い出させる赤瀬川との表記があり。
借金を背負う事を決めた暦に対して、忍野の「毎度あり。なんつって。」という台詞で本編終了。

 

以上、雑感をあらすじに混ぜ込み連ねてしまいましたので、大変読みにくい文となってしまいましたが、今作で私が感じたことや考察等、ほぼほぼ込められたのではないかと思います。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。