読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感想文ブログ

作品をもう観たという方に、私の個人的な解釈を伝える為の内容を溜めます。

傷物語Ⅱ熱血篇 ネタバレ感想考察4

○エピソード
[原作 011章(168P~194P)]

 

左脚をかけた二番目のバトル、対エピソード戦。彼のヴァンパイア・ハーフとしての特性、戦術に窮しながらも、途中乱入をした羽川の力もあり勝利を収める。しかし代償に命を失いかける羽川。忍野の登場により事態は収束へと向かう。

 

4/4。VS EPISODE。短い回想を挟みつつ暦とキスショットの会話シーン。キスショットが脳の奥深くにしまい込んでしまった記憶を思い起こすため、自らのこめかみ辺りより手を突っ込んでの脳漿かき出し描写となります。原作でも暦のモノローグとして「つくづくアニメにできねぇよ。」と、メタ発言が繰り出される場面でしたが、スクリーンの大画面で目が勝手に動いてしまう凄惨に映し出され、以前からの好事家と思われる一部から感嘆の声があがります。

赤信号。ポケットに手を突っ込みながら登場する暦がエピソードと対峙。ここでの二人の会話はほぼカットされていて、暦の言葉が少ない分、勝負における心意気をより滲ませる効果を生んでいるような気がします。そんな中、残った会話の中にエピソードのキメ台詞「超ウケる」、「後遺症が残らない程度に殺してやるよ」があるのは嬉しいところ。

 

戦闘突入。作曲の神前氏がインタビューで語っていた表現を用いれば「シャバダバ」している軽快な音楽が鳴り響く中、エピソードのじっくりとした攻撃が続きます。
キリストの絵をカットインさせての台詞なき説明により、今の暦にとってその攻撃がどう意味を持つのか、端的に理解できる映像作品ならではのシーンからの、しつこい程の連続「ハハハハハ」カット。ここは意図せず笑ってしまいました。

ここで羽川の乱入によりもたらされる大惨事。内蔵の飛び出方、そのボロボロの姿は先のキスショットを軽く凌駕する程。その原因、十字架を命中させた時の無邪気なエピソードの表情がとても印象的。


意識を失うギリギリで言う羽川のヒントがカットされている分、察しがいい暦。戦闘の場をスタジアムに移し、砂の説明と共にあぶり出したエピソードに飛びかかる。首を締めあげ、殺す寸前、突如現れた忍野に止められますが、この時明確に殺す事を目的としていた暦を、そんなモノローグなど必要なく描写され息を呑みます。

多用されるヘリからの空撮カットを挟み、時系列がぶつ切りになり順序問わず繰り広げられるカットで、暦の慌てふためく感情を強烈に印象付けます。
冗談じゃなくて商談。キスショット直伝の思い出し方を使い、頭から胴体から大量の血液を使用。


気が抜けて笑ってしまう場面であるはずの「もう少しだけ、このままで」が、スクリーンでみせられると感動的な絵に映ります。